クアロア・ランチ内にあるモリイ・フィッシュ・ポンドは、ハワイ最大級の養魚池と言われ、800年以上の歴史を誇ります。
このフィッシュ・ポンド(養魚池)は、古代ハワイの知恵と工夫を象徴するもので、ハワイの初期文明の優れた一例を知ることができます。淡水と海水が混ざり合う場所に作られたフィッシュポンドでは、自然の恵みを活かして魚を育て、効率的に収穫するための伝統的な技術が駆使されています。かつてハワイ諸島には450以上の養魚池が存在していましたが、現在ではその数は大きく減少しています。しかし、伝統技術を復活させようとする団体や機関が多く、養魚池の修復が進められています。
現在、モリイ・フィッシュ・ポンドでは牡蠣の養殖も行われています。海水と淡水が絶妙に調和した環境で育てられる牡蠣は、クアロア産の新鮮で美味しい海産物として、地元のレストランで提供されており、クアロア・グロウン・マーケットでも購入することができます。さらに、この牡蠣の養殖は歴史ある養魚池の健全性を保つ上で、重要な役割を果たしており、牡蠣は水中の藻類をろ過し、バランスのとれた生態系の維持に役立っています。
このように、モリイ・フィッシュ・ポンドはハワイの歴史、文化、そして持続可能な農業と水産業を体感できる特別な場所です。